矯正医療、新興が価格破壊 歯並び治療費3分の1:日本経済新聞より
日本経済新聞にこんな記事が掲載されてました。
歯列や視力の矯正、新興が価格破壊 新技術で参入:日本経済新聞 2020/8/16
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62693160V10C20A8EA5000/
マーケットが広がってチャンスと考えるか、競合他社、大企業やベンチャーによる新規参入と捉えて価格破壊、パイの奪い合いが起きると考えるか。
矯正の世界の事は分からないのコメントする立場にないが、個人的には、意識が高くなればなるほど患者さんが増える傾向あると感じている。
たった30万の矯正治療って大丈夫なのか?アメリカでは学生が自分で3Dプリンターで矯正装置作って、歯並び治してYouTubeにアップしてる時代。
たまたま歯並びがキレいになって何の問題もない方もいるかもしれない。
ただうまくいかなくて噛めなくなる方も間違いなくいるだろう。
そもそも30万で矯正治療を済ませたい方は、当院には来ないだろうし、うまくいかなかった矯正治療のリカバリーは補綴で出来るので、いずれにせよ歯に対する関心、意識が一般的に高まる点は大歓迎と考えている。
歓迎と言い切るのはちょっと無責任な言い方かもしれないが、どんな治療方法を選ぶかは自己責任とも言える。
当院では、詳細な資料集めと診査から入る。
口の中の写真、顔貌写真、歯茎、歯周病の検査、噛み合わせの検査、レントゲン写真をまずはじめに採取する。
特に重要視しているのは、顎位の診断。上下の顎の位置が正しく位置づけられていないと、歯を綺麗に並べても噛めるようにならないからだ。
こうした診査や診断を元に、矯正治療のゴールを設定している。
矯正治療を専門にしている矯正専門医ですら、顎位の診査を正確に行えるドクターはなかなかいない、率直に言って難しいからである。
歯を並べるだけではない。
矯正治療は、非常に奥の深い学問、治療なのだ。